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開催済み セミナー・研究成果報告会

平成30年9月14日(金)
特許庁委託 産業財産権制度調和に係る共同研究調査事業
平成30年度招へい研究者 研究成果報告会

一般財団法人知的財産研究教育財団、知的財産研究所では、特許庁から委託を受け、我が国企業が海外各国において活動しやすい産業財産権制度の導入を促すため、主に日本を含む複数国間において産業財産権制度に関する制度調和を進める上で抱える中期的に必要な課題に関し、日本の産業財産権制度に対して深い理解を有する研究者が調査・共同研究を実施し、得られた研究成果及び研究者のネットワークを活用して産業財産権制度に関する制度調和を推進することを目的とした事業を推進しています。その一環として、外国から研究者を招へいし、主に日本を含む複数国間において産業財産権に関する制度調和が必要となる課題について研究する機会を提供しています。
 この度、インドの研究者が9月中旬に1か月半の招へい期間を終えて帰国する予定です。そこで、研究成果の発表及び参加者との意見交換を行う場を設けるために、研究成果報告会を下記のとおり開催いたしますので、御案内申し上げます。

日 時 平成30年9月14日(金)14:00-15:45
(13:30受付開始・開場 これ以前には入場できない場合があります。)
会 場 一般財団法人知的財産研究教育財団 知的財産研究所 5階会議室 (地図
東京都千代田区神田錦町三丁目11番地 精興竹橋共同ビル 5階
          東京メトロ東西線 竹橋駅(3b出口)より徒歩5分
          東京メトロ東西線 竹橋駅(1b出口)より徒歩4分
          東京メトロ半蔵門線、都営新宿線神保町駅より徒歩8分
          都営三田線 神保町駅(A9出口)より徒歩3分
参加費 無料
定 員 60名 (先着順)  
プログラム
13:30 受付開始
14:00 開会・主催者挨拶
14:05-15:25 "Blockchain Receipts and IP Laws: Determination of IP?"
『ブロックチェーン・レシートと知的財産法:どのように保護するのか (仮訳)』

Abhinav Kumar Mishra(アビナワ・クマール・ミシラ)招へい研究者
(※研究者の発表は英語で行い、日本語の逐次通訳が付きます。)
15:25-15:45 質疑応答
15:45 閉会

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“ Blockchain Receipts and IP Laws: Determination of IP? “
『ブロックチェーン・レシートと知的財産法:どのように保護するのか (仮訳)』

Abhinav Kumar Mishra(アビナワ・クマール・ミシラ)招へい研究者

【Abstract】

Blockchain has become a buzzword to be spoken by persons of almost every field. It has affected other fields as much as it has affected technology of E-transactions. Blockchain actually produces decentralized environment for user registry of the each transactions to vet by the receipt approved by the members of the community, this way it is verified and endorsed. Blockchain receipts are actually algorithm-produced and permanent since they eliminate the middlemen or transaction processors and verifiers. What has made these receipts so important for fields other than e-transactions is that these Blockchain receipt can be used for any transaction or to refer to any digital products as well not only the transactions. Blockchain receipts are not transactions perse. Therefore, Blockchain has appeared as one of the revolutionary system for even IP detection in digital era. These receipts are produced through algorithm and pooled machine resources, therefore still there is a debate among the IP scholars, whether its copyright protected or Patent protected. Another question is that who shall be owner of that receipt? This research would answer these questions, and the relation of Blockchain receipts in IP protection.

【概要】 (仮訳)

ブロックチェーンはあらゆる分野の人々が口にする流行語となっている。他の分野にも影響を与え、電子取引のテクノロジーにまで影響を与えている。ブロックチェーンは、実際には、コミュニティのメンバーが承認したレシートにより、審査対象となる各取引についてユーザーが登録する非中央集権型環境を作り出しており、それによりレシートは認証及び承認されたものとなる。ブロックチェーン・レシートは、実際にはアルゴリズムによりで生成されており、中間業者、取引担当者や認証機構を排除するための恒久的なものである。こうしたレシートが電子取引以外の分野でこれほど重要であるのは、ブロックチェーン・レシートがどんな取引にも使用することができ、また取引だけでなくどんなデジタル製品にも応用できるためである。ブロックチェーン・レシートは取引そのものではない。そのため、ブロックチェーンは、デジタル時代における知的財産検出のための革命的なシステムの一つとして登場した。こうしたレシートは、アルゴリズムにより生成され、蓄積されるマシン資源であるため、知的財産研究者の間では今でも、これが著作権で保護されるのか、それとも特許で保護されるのかについての議論がある。他にも、このレシートの所有者は誰か、といった疑問もある。本研究はこれらの疑問や、知的財産保護におけるブロックチェーン・レシートの関係について答えを出そうとするものである。

【略歴】

Kanpur大学及びBanaras Hindu大学卒業。Indian Law Instituteで修士(法学)の学位を取得。2015年からSharda大学にて法学の講師を務める。ロイドロー大学助教、マハリシ情報工学大学マハリシロースクール助教を経て、現在はロイドロー大学助教。

【招へい期間】

平成30年8月1日~平成30年9月19日(予定)

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