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開催済み 研究成果報告会・セミナー

平成26年2月27日(木)
知的財産セミナー 特許庁委託 産業財産権研究推進事業
平成25年度招へい研究者 研究成果報告会 の御案内

一般財団法人知的財産研究所では、特許庁から委託を受け、我が国の制度ユーザーのニーズに即した国内外の産業財産権制度の構築を推進するために、制度設計・運用の改善に向けた議論や国際的な制度調和に向けた議論を行う基盤を整備することを目的とする産業財産権研究推進事業を実施しています。その一環として、諸外国から産業財産権分野の研究者を招へいし、制度調和や制度整備が中期的に必要となる産業財産権制度に関する研究テーマについて研究する機会を提供しています。

この度、平成25年9月から招へいのチェコの研究者、12月から招へいのネパールの研究者及び1月から招へいの米国の研究者が、それぞれ約6か月、約3か月、約1.5か月の招へい期間を終えて帰国する予定です。そこで、研究成果の発表及び参加者との意見交換を行う場を設けるために、研究成果報告会を下記のとおり開催いたしますので、御案内申し上げます。

日 時

平成26年2月27日(木) 10:00-17:20(9:40受付開始)

会 場 一般財団法人知的財産研究所 5階会議室 (地図
東京都千代田区神田錦町三丁目11番地 精興竹橋共同ビル5階
          東京メトロ東西線 竹橋駅(3b出口)より徒歩4分
          東京メトロ半蔵門線、都営新宿線神保町駅より徒歩8-10分
          都営三田線 神保町駅(A9出口)より徒歩3分
参加費 無料
定 員 60名(先着順)
プログラム
09:40 受付開始
10:00 開会・主催者挨拶
10:05~12:00 “The Positive Impact of Intellectual Property Harmonization on Diversity of National’s Regulations of International Private Law”
『知的財産法の調和が各国の国際私法規則の多様性にもたらす良い影響』 (仮訳)

Petr Kosik (ペトロ・コシィーク)招へい研究者
(※研究者の発表は英語で行い、日本語の逐次通訳が付く予定です。)
12:00~13:15 昼食・休憩
13:15~15:10 “Bioinformatics Materials and Issue of Patentability”
『バイオインフォマティクスと特許性の問題』 (仮訳)

Ramesh Bikram Karky (ラメッシュ・ビクラム・カルキィ)招へい研究者
(※研究者の発表は英語で行い、日本語の逐次通訳が付く予定です。)
15:10-15:25 休憩
15:25-17:20 “Trade Mark Dilution, Right of Publicity, Image Rights: A Comparative Analysis of Japanese, Australian, UK and US Law”
『商標の稀釈化、パブリシティ権、肖像権:日本、オーストラリア、英国、米国における法律の比較分析』 (仮訳)

Angela Adrian (アンジェラ・エイドリアン)招へい研究者
(※研究者の発表は英語で行い、日本語の逐次通訳が付く予定です。)
17:20 閉会

申込方法 受付終了いたしました。
申込締切り

平成26年2月25日(火)
※定員になり次第締め切らせていただきます。

問合せ先 一般財団法人知的財産研究所 金子(かねこ)
〒101-0054 東京都千代田区神田錦町三丁目11番地  精興竹橋共同ビル5階
Tel:03-5281-5672;   Fax:03-5281-5676;

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“The Positive Impact of Intellectual Property Harmonization on Diversity of National’s Regulations of International Private Law”
『知的財産法の調和が各国の国際私法規則の多様性にもたらす良い影響』 (仮訳)

Petr Kosik (ペトロ・コシィーク)招へい研究者

【Abstract】

Intellectual property is legal area, which is regulated by a number international treaty. One of most important International treaties is TRIPS. According to this treaty each member shall award to the nationals of other Member states such a treatment which is no less favorable than treatment offered to its own nations.

Currently, the patent infringements with certain international aspects are rapidly increasing. The cases, well known as „Patent wars“, are getting more and more common all around the world. The law governing these disputes is usually either elected by the Parties or determined in compliance with the EU Regulations known as Rome I. and Rome II.

The aim of the research is to compare patent cases with international aspects in Japan, EPO countries ant the European Union (with the focus what is possible direct to preparing Unitary Patent Court). The research shall focus on the analysis of law enforcement in international aspect. The choice of law rules with may have an important impact of the result of IP cases with international aspects should be analyzed. Also the most frequently Japanese IP cases should be analyzed. One of part of research will be issue of exhaustion of rights with international law in Japan and compare this issue with cases and theory in European Union. The research should point out that the harmonization of Intellectual Property law will have a positive impact on the diversity of national International Private Law regulations to Hague Conference Project for a Global Convention on Jurisdiction, Recognition and Enforcement in civil and Commercial matters – An update including specific proposals for new legislation.

 【概要】 (仮訳)

知的財産は多数の国際条約によって規律されている法律分野である。最も重要な国際条約の一つはTRIPS協定である。この条約によると、各加盟国は、他の加盟国の国民に対し、自国民に対する待遇と同様に有利な待遇を与えなければならない。

現在、国際的側面を伴う特許権の侵害が急増している。こうした訴訟は、「特許戦争」として知られ、世界中で一般的になってきている。こうした紛争に適用される法は、EUでは通常、当事者が選択するか、又はローマI及びローマIIとして知られるEU規則に従って決定される。

研究の目的は、日本、欧州特許庁(EPO)の加盟国及び欧州連合における国際的側面を伴う特許訴訟を(統一特許裁判所に備えて直接何をすることができるかということに焦点を置いて)比較することである。本研究では、国際的側面を伴う訴訟における法執行の分析に焦点を置く。国際的側面を伴う知的財産訴訟の結果に重要な影響を及ぼし得る法の選択について分析する。また、最も頻繁な日本の知的財産訴訟についても分析する。研究テーマの一部は、国際法における日本での権利の消尽に関する課題、及び欧州連合の事例や理論との比較である。本研究により、知的財産法の調和が、民事及び商事事件における裁判管轄及び判決の承認執行に関するグローバル条約のためのハーグ国際私法会議プロジェクトに関して各国の国際私法規則の多様性に良い影響を及ぼすことを指摘する予定である。新しい法律についての具体的な提案を含め、最新情報を提供する。

【略歴】

 マサリク大学修士及び博士(法学)弁護士。チェコ交通省にて民間航空の法律実務、法律事務所にてビジネス・労働関連の法律実務を経験し、チェコ最高裁判所の判事補を経て、ウスチー・ナド・ラベム地方裁判所判事の傍らプラハ・メトロポリタン大学知的財産権国際関係論修士課程を修める。

【招へい期間】平成25年9月5日~平成26年3月1日(予定)

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“Bioinformatics Materials and Issue of Patentability”
『バイオインフォマティクスと特許性の問題』 (仮訳)

Ramesh Bikram Karky (ラメッシュ・ビクラム・カルキィ)招へい研究者

【Abstract】

Bioinformatics is an important field of biotechnology. The advancement of bioinformatics has transformed the conventional laboratory-based biotechnology into a computer-based science and has brought many significant changes in biotechnology field. It has led innovations far beyond the scope of conventional laboratory-based biotechnology. It is an important area of innovation which directly effects human health and other areas of human life. The main issue in this research is patentability of bioinformatics innovations, because different countries have different approach. Many countries have not touched this issue. Furthermore, the further advancement, including investment, research and development, in bioinformatics field largely depends on its ability to obtain patent protection.

This research critically examines the patentable aspects of bioinformatics materials, i. e., biological sequences, sequences database, and software. It surveys related patent laws and practices of Japan, the US, Europe, Canada and Australia, and it analyzes whether bioinformatics innovations are protected by patent in these jurisdictions; similarity and contradictions of patentability aspects of bioinformatics materials between different jurisdictions; its interrelationship with the open source policy; and the issues of harmonization of this subject matter.

 【概要】 (仮訳)

バイオインフォマティクスは、バイオ技術の重要な分野である。バイオインフォマティクスの進歩により、従来の実験室ベースのバイオテクノロジーがコンピュータベースの科学に変容し、バイオテクノロジー分野で多くの重要な変化がもたらされた。それにより、従来の実験室ベースのバイオテクノロジーの範囲をはるかに超えたところで発明がなされた。それは重要な発明の領域であり、人間の健康と生命等に直接に影響を与えるものである。この研究の主な課題は、バイオインフォマティクス発明の特許性である。なぜなら特許性に関し異なる国では異なるアプローチを取っているからである。多くの国では、まだこの課題に取り組んでさえいない。さらに、バイオインフォマティクス分野において投資、研究開発等を含む更なる進歩が可能か否かは、特許保護を得ることができるかどうかに大きく依存する。

この研究では、バイオインフォマティクス材料、すなわち、遺伝子配列、配列データベース、ソフトウェアの特許性の側面を批判的に調査する。日本、米国、欧州、カナダ、オーストラリアの関連する特許法や実務を調べ、バイオインフォマティクスの発明がこれらの法域において特許によって保護されているかどうか、特許性の類似点や矛盾点、オープンソース政策との相互関係、及びそれらの制度調和の課題について分析する。

【略歴】

 ブリュッセルフリー大学修士(法学)ゴールデンゲート大学博士(法学)。カトマンズにて法律実務に携わり、知財関係分野に進む。UNCTAD/UNDP技術支援PJに従事。USAIDイラクPJにて、バイオ関連の知財に強い関心を持つ。現在、カナダ・ウェスタンオンタリオ大学ポスドク研究員として、バイオインフォマティクス材料特許化を中心とした研究に取り組む。

【招へい期間】平成25年12月2日~平成26年3月1日(予定)

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“Trade Mark Dilution, Right of Publicity, Image Rights: A Comparative Analysis of Japanese, Australian, UK and US Law”
『商標の稀釈化、パブリシティ権、肖像権:日本、オーストラリア、英国、米国における法律の比較分析』 (仮訳)

Angela Adrian (アンジェラ・エイドリアン)招へい研究者

【Abstract】

In 2012, Guernsey established the world’s first image rights registry, allowing celebrities to commercially exploit not just their face but also their catchphrases, mannerisms and gestures. Usain Bolt, for example, is able to register his victory lightening pose to stop unscrupulous advertisers anywhere in the world from hawking their wares using an image of a black man in running gear pretending to be Raijin. Intellectual property experts argue that current intellectual property laws fall short of protecting a person’s image and trade value. Guernsey, a major player in the wealth management industry, is well placed to implement legal structures which allow famous people an opportunity to benefit financially from their image and personality. This research will compare this new law and how it interacts with trademark dilution and publicity rights in the US, UK, Australia and Japan. This is an unexplored subject that will generate wide interest due to the implications in other legal systems. There is an increasing trend to regulate celebrity worldwide, and this law will have consequences in international law.

 【概要】 (仮訳)

2012年、英国王室属領ガーンジーには世界初のイメージ登録制度が設けられ、有名人は顔だけでなく、キャッチフレーズ、特徴的な仕草、身振りなどでも大金を稼ぐことができるようになる。例えば、ウサイン・ボルトは、勝利を示すポーズを登録して、世界のどこかの無節操な広告主がランニング姿で雷神のポーズをとる黒人の画像を使って、商品を大量に販売するのを防ぐことができるようになる。知的財産の専門家たちは、現在の知的財産法が個人のイメージや商業価値を保護するのに十分ではないとしている。ガーンジーは、すでに資産管理業界において大きな役割を果たしており、有名人が自らのイメージやパーソナリティから経済的な利益を得る機会を与える法制を実施する上でふさわしい場所である。この研究では、この新しい法律と、それが米国、イギリス、オーストラリア及び日本における商標の希釈及びパブリシティ権とどのように影響しあうのかを比較する。これは今までに研究されたことのないテーマであり、他の法律制度に及ぼす影響から、幅広い関心を引き起こすはずである。世界中で有名人を規制する傾向が強まっており、この法律は国際法に影響を及ぼすだろう。

【略歴】

 米国シラー大学国際経営修士。ロヨラ大学法務博士。英国アバディーン大学法学修士。クィーンメリー大学博士(知的財産権)。ルイジアナ弁護士、イングランド・ウェールズ事務弁護士。大学卒業後、ホテル、法律事務所の勤務を経て、主としてIP関係の講師、コンサルタントを務める。最近では、オーストラリア・サザンクロス大学法学シニア講師を勤め、現在Icondia Ltd. 創業メンバ(チーフ ナレッジ オフィサー)

【招へい期間】平成26年1月14日~平成26年3月1日(予定)

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